概要
売れるコンテンツビジネスに必要不可欠な要素である「市場性」と「再現性」について解説しています。
ちなみに本書は2巻目で、1巻目はこちらです。
目次
まえがき
- 売れるコンテンツ第2の共通項 “再現性”
●具体と抽象のジレンマとは?
●具体と抽象のいいとこ取りとは?
●偏りを正すことが成功へのきっかけに
●再現性を出すためのロジカルシンキング
●長嶋茂雄ではなく野村克也を目指せ
●ポイント1:非言語の言語化—ロジカルシンキング3つのポイント
●ポイント2:自分以外で成功する事例を集める—ロジカルシンキング3つのポイント
●ポイント3:ステップ・バイ・ステップでプロセスを細分化する—ロジカルシンキング3つのポイント - 帰納法を用いて成功体験から共通項を抽出する
●帰納法—3つの推論の技術
●説明の順番と成功・失敗の共通項を見つける
●教えた人の成功パターンを分析
●個々人のリソースの違いが再現性を無効化する
●補強と特化、タイプ分け理論
●検証に時間をかけすぎて時代遅れになることに注意
●消費期限の長いコンテンツの特徴と注意点 - 演繹法を用いて一般論と観察事項から結論を導き出す
●演繹法—3つの推論の技術
●普遍的な情報を観察事項を結ぶ
●演繹法を使うことで「一を聞いて十を知る」
●SNSの例を用いて演繹法を詳しく解説
●演繹法にひそむ重大な落とし穴とは?
●確度の高い情報を見つける方法
●コンテンツの売り手にとっても買い手にとっても重要な演繹法 - 仮説形成を用いて仮説をつくり、ノウハウを創出する
●仮説形成(アブダクション)--3つの推論の技術
●「仮説」を売るための2つの販売方法
●アブダクションによって仮説をつくる具体的方法
●天才もアブダクションを使ってスゴイ理論を生み出した
●私がアブダクションで見つけた「事実」
●まずはアブダクション(仮説形成)から - 売れるコンテンツ第3の共通項 “市場性”
●売れているテーマをリサーチすることが「市場性」の基本
●市場性から逆算してコンテンツをつくる
●二匹目、三匹目のどじょうを狙うのは恥じゃない
●売れるコンテンツのテーマを調べる具体的方法を公開!
●有料、無料のコンテンツから見る市場性
●クローズドな空間で売られているものも調べる - 真のブルーオーシャン戦略の革新は“差別化”にある
●青い海と赤い海の本当の意味を知っていますか?
●ブルーオーシャン戦略では“差別化”が肝心
●市場性がない海に漕ぎ出そうとする人の特徴
●競合との差別化を図るための4つの方法 - 質問によって市場のニーズを突き止める
●ニーズを知るために
●競合他社(他者)の徹底リサーチ
●Q&Aサイトを活用
●無料のマンツーマンコンサルティングをしよう
●この順番で質問すれば、聞きたいことのすべてを引き出せる
●感情ではなく「行動を聞く」
●30万円あったら、あなたは何を買いますか?
●無料コンサルティングのヒアリングまとめ
●売れるコンテンツの共通項—再現性と市場性のまとめ
あとがき
コンテンツビジネスに必須な「再現性」で気を付けること
まず再現性とは何かを確認します。
「再現性が高い」というときは、1つのノウハウを他の人が実行したときに同じ結果にたどり着ける確率が高いことを意味しています。p10
教える立場の人が感覚で理解していることを、他の人でも同じようにできるよう言語化してコンテンツにします。
ここで気をつけたいのが、個々人のリソースの違いです。
個々人のリソースの違いが再現性を無効化するp25
例えば「ウーバーイーツの配達員として月50万稼いだノウハウ」があったとします。
しかしこれを売った人が都内に住んでいたから達成できたとしたら、地方在住の人にとって再現性はありません。
こうした問題の解決法として「補強」と「特化」が紹介されています。
それでは、これらリソースの違いについて、あなたはどうすればいいのでしょうか。 あなたが選ぶべき道は2つあります。1つは、先ほど説明した「補強」です。p28
先ほどのウーバーイーツの事例で言えば、地方に住んでいる人も月50万稼げるよう内容を補強してノウハウを作りこみます。
もう1つの道は、「特化」です。p28
特化する場合は、都内に住んでいる人限定のノウハウを売り出します。
特化するほうがコンテンツを出しやすいです。補強するのは時間もかかりますし、他のリソースを持っている人でノウハウを検証するのには労力もかかってしまいます。
では異なるタイプの人間も網羅したコンテンツを効率的に作るにはどうしたらいいでしょうか。
すでにあるタイプ分け理論を導入して、この性格タイプにはこういう方法、また別の性格の人にはこういう方法といった具合に、あなたの方法を細分化すればノウハウとしても体系化されている感が出ますp30
例えばストレングスファインダーなど、すでに体系化された分類を使ってコンテンツを完成させる方法が紹介されていました。
市場性とブルーオーシャン
市場性とは何か。言い換えると、「現在、需要があるかどうか」ということになります。p57
「需要があるコンテンツを出す」のは当たり前なのですが、希少性や差別化を追い求めるあまり需要のない分野に狙いを定めてしまうことがあります。
こうなるとコンテンツが全く売れないので気をつけましょう。
また本書で触れられていたブルーオーシャンの話も確認しておきたいところです。
本来のブルーオーシャン戦略は、単純に競合がいない海に漕ぎ出して、他社(他者)と戦わずに進みましょうという意味ではなく、競合はいるのだけど、その競合の商品とは差別化を図って、自分だけの青いオアシスをつくりましょう、ということを伝えているのです。p74
わたしも勘違いしていたのですが、ブルーオーシャンにも競合はいるのですね。
コンテンツを作る最適な順番
すでに売れているものを見つけて市場性を確保したあとで、その中で自分でも再現できるものを選んで再現性を確保し、そして、最終的に他の類似商品との差別化を図って希少性を確保するという「市場性→再現性→希少性」という順番(前作から本書の説明とは逆の順番)でコンテンツをつくったほうが、売れやすいものがつくれます。p58
繰り返しになりますが、希少性から考え始めてしまうと市場性が確保できていないコンテンツになってしまうかもしれません。
なのでまずは売れる分野のリサーチから始め、再現性を確認し他と差別化して希少性を出していきましょう。
リサーチで確認したいこと
本書ではコンテンツを作る前のリサーチ段階でQ&Aサイトの活用のほか、見込み客へのヒアリングが紹介されていました。
この時に聞きたいのは以下の6点です。
- 相手の現状
- 相手が理想とする状態
- 理想を阻害しているすべての障害
- 最も悩ましい障害
- その生涯を解消するためどんな情報を参考にしているか、どんな商品を買っているか
- もし商品を買っていたら、価格と商品の良かった点・悪かった点
見込み客と直接話すのは、とても有効であると私も思います。
Amazonでベストセラーを獲得した電子書籍を書いた時も、5人以上の見込み客の方と直接お話しました。
やはりネットには出てこない生の情報が手に入る確率が高いですし、話の流れで新たな視点を発見できることもありました。
おススメしたい人
コンテンツビジネスを始めたい人
情報商材を買う人
本書はコンテンツをつくる人だけでなく、買う人にもおすすめできる一冊です。
買う人は特にp37あたりの演繹法を読んでほしいです。
どんな情報商材でも活かしきることができるようになります。