自分の強みや得意を発見する
まずは、自分の強みや得意なことを見つけましょう。
それが本のテーマになります。
以下の方法で、自分の強みや得意なことを発見してみましょう。
- 自己分析:過去の経験や成功体験を振り返り、何が得意だったか、何に時間とお金をかけてきたかを考えます。
- 他者からのフィードバック:家族や友人、同僚から、自分の強みや得意なことについて意見をもらいます。
- スキルと知識の棚卸し:自分が持っているスキルや知識をリストアップし、その中から特に自信があるものを選びます。
例えば私はずっと塾の先生をやっていたので、読解力を軸に「文章の書き方」というテーマで出しました。
3C分析をする
3C分析とは、Customer(顧客)、Company(自社)、Competitor(競合)の3つの視点から市場を分析する方法です。
これを活用して、あなたの本の企画を考えましょう。
- Customer(顧客):あなたの本を読むターゲット読者は誰か?その読者が求める情報や解決したい問題は何か?
- Company(自分):自分の強みや専門知識をどのように活かして、読者に価値を提供できるか?
- Competitor(競合):同じテーマで既に出版されている本は何か?その本との差別化ポイントはどこにあるか?
これは本の企画を考えるときだけでなく、SNSの発信内容を考えるときも起業するときも使えます。
起業を視野に入れている人は、その顧客に向けて本を書きましょう。
たとえば英語のレッスンを提供している人は、英語の勉強法という本を出してレッスンに誘導していました。
私は先ほどの文章術の本を出したときはそこまで考えていませんでしたので、後悔しています笑
3種類のリサーチをする
すでに出版されている本をリサーチしましょう。
ここでいうリサーチは、3種類あります。
- 企画リサーチ:どのようなテーマが、どのような切り口で出されているか。
- 内容リサーチ:自分の書く内容に深みと信頼性を持たせるために、関連書籍を読む。
- ターゲットリサーチ:想定読者にアンケートを取ったりインタビューをして知りたい内容を聞き取り調査する。
特に企画リサーチは大切です。
例えば筋トレの本ってたくさん出版されていますよね?
でも「痩せる筋トレ」と「モテる筋トレ」では、同じテーマ(筋トレ)でもターゲットが違います。
このように同じテーマ内でどのようにターゲットをずらしているかを研究し、自分が得意なターゲットを考えていきましょう。
私は文章の書き方というテーマで出したとき、最初は接続詞の使い方など文章を書く段階で必要になる知識を中心に書くつもりでした。
ただターゲットリサーチをしていく中で「文章が書けない人はその前段階、自分の主張をまとめる部分でつまづいている」ことがわかったので言語化に焦点を当てた章立てに変更しました。
構成を考える
これまでに集めた素材をすべて並べ、読者が読みやすく理解しやすい目次を作ります。
このあたりのやり方は拙著4章で解説しているので、よければ読んでください。
簡単に言うと情報を羅列したあとグループ分けして、グループ同士の順番を考えていきます。
これを繰り返して章と節を作っていきます。
例えば筋トレに関する本を出すとして、以下の内容を入れたいとしましょう。
- 筋肉はトレーニングでダメージを受けた後、48〜72時間かけて回復し、以前より強くなる。
- 休息をしっかり取らないと筋肉は成長しない。
- 筋肉を作るために必要な1日のタンパク質摂取量の目安(体重×1.5~2.0g)。
- 肉・魚・卵・大豆などのおすすめ食材。
- トレーニング前・中・後で飲むべきサプリ
- 「3カ月でベンチプレス○kgを目指す」といった具体的な目標を設定する。
まずは入れたい内容を箇条書きで書き出した後にグループに分けます。
- 筋トレの基礎知識
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- 筋肉はトレーニングでダメージを受けた後、48〜72時間かけて回復し、以前より強くなる。
- 休息をしっかり取らないと筋肉は成長しない。
- 筋トレ中の食事
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- 筋肉を作るために必要な1日のタンパク質摂取量の目安(体重×1.5~2.0g)。
- 肉・魚・卵・大豆などのおすすめ食材。
- 食事外の補助食品
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トレーニング前・中・後で飲むべきサプリ
- 筋トレのモチベーション維持方法
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「3カ月でベンチプレス○kgを目指す」といった具体的な目標を設定する。
グループに分けたら、グループ同士の順番を考えていきます。
この通りの順番でもいいですし「自分は筋トレで何回も挫折してきたからモチベーションが最も大切!」と思えば「筋トレのモチベーション維持方法」を最初の章にもってきてもいいかもしれません。
ChatGPTを活用して執筆
最新のAI技術を利用して、執筆を効率化することもできます。
構成を考えた時点ですべての素材はそろっているので、それを箇条書きで打ち込んで文章化してもらうのがおすすめの使い方です。
プロンプトもいたってシンプル。
「以下の箇条書きを文章に直してください。」だけです。

もちろんこのまま出版できるわけではありませんが、一から自力で書くより出力されたものを直していく方が早いです。
私はこのやり方で、2万字を1週間で書きあげました。
キャッチコピーを考え表紙を作る
この本を読むことで得られる読者のメリットを表紙に盛り込みましょう。
キャッチコピーが決まったら表紙に仮置きして、字数のバランスや色をチェックします。
また表紙にイラストを入れたい、でも書けないという人はChatGPTを活用しましょう。
私も以前ChatGPTで書いたイラストを表紙に入れました。
やり方はこちらで解説しています。

キャッチコピー・イラスト・仮置きのデザインまで準備できたら、デザイナーさんに発注します。
5,000円から10,000円くらいでやってくれるので、ここはケチらずに外注するのがおススメです。
本当に仕上がりが違います。
原稿をEpub変換
表紙を依頼している間に、原稿をEpub変換しておきましょう。
電子書籍はEpubというファイル形式でアップします。
縦書きと横書きでおすすめツールが変わるので、詳しくはこちらを参考にしてください。

全て準備できたら、Amazonで出版しましょう。
カテゴリー戦略でAmazonランキング1位
私はこの本でAmazonランキング1位・ベストセラーを獲得しました。
これまでの経験からベストセラーがつくのは時の運もありますが、Amazonランキング1位は戦略を練れば獲得できる可能性が高いです。
ただしこのあたりの戦略は様々な要素を加味して決めるので、一概には言えません。
ランキング1位を一回でも取ればずっと肩書として使えるので、目指してみてほしいです。