概要
お金の不安をなくすための思考を紹介。
しかしそれにとどまらず、人間関係や働き方・マインドなど様々な問題と対処法が書かれています。
目次
1章 お金
2章 働き方
3章 行動・思考
4章 人間関係
5章 住む場所
6章 アウトプット
7章 お金の稼ぎ方
8章 幸せ
9章 人生の考え方
10章 習慣
11章 普通
1億円あってもお金の不安は尽きない
「貯金が10万でも1億でも、お金の不安があることに変わりはない」と言われたら、どう思うでしょうか?
私はすかさず「嘘だ」と思いました。
1億あれば人生ハッピーに違いありません。
私と同じように思った方は、今の自分の貯金額を思い浮かべてください。
例えば30万円だったとして、5万しか貯金がなかったころは「もっとお金があれば…」と思っていませんでしたか?
つまり実際にお金がたまっても、悩みや不安は尽きないものです。
貯金額が大きくなっても、人の気持ちは同じ。
お金を稼いで貯金額を大きくするのではなく、本書ではお金への不安に対処する処方箋が紹介されています。
キャッシュフローが回っていればokと考える
「老後2000万円問題」はまだ記憶に新しいでしょうか。
私は年収が低いこともあって、2000万円なんて一生かかっても貯められないし早いとこ死にたいなと不謹慎なことを考えていました。
この不安に対し著者は「とりあえず来月分の食費と家賃が払えれば大丈夫ですよね。(中略)急に2000万円や2億円が必要になることなんて、ほぼ起こりませんから」(p28-29)と言っています。
たしかにそう考えると肩に力が抜けますね。
でも老後は今ほど働けないから、日々の支払いだけ間に合っていればいいというのは見通しが甘いのでは?と天邪鬼な私は考えました。
それに対しても、ちゃんと回答が書かれていました。
資産額が少ない人々(退職前に20万ドル未満)でも、退職後の18年間で資産の25%しか使えていません。p32
これはアメリカ従業員給付研究所の調査によるものだそうです。
20万ドル未満とはいくらだったのか気になるところですが、今からしっかり資産形成しておけばそうそう困ることはないのではないでしょうか。
おススメしたい人
お金の不安が強い人
「老後のため」と日ごろから節制しまくっている人
確かに貯金0で老後を迎えてしまったら破綻するでしょうが、過度に老後の心配をして「今やりたいことを犠牲にしている人」におすすめしたい1冊です。
この本を読んでから節約しなきゃ!の呪縛から少し解放されて、前から欲しかったスパチュラ(粘土を成形する歯医者さんの道具みたいなやつ)を買いました。
しかも今日買った人の中から抽選で半額になるキャンペーンつき!なんだか趣味を後押ししてもらえたいい一日を過ごせました(*’▽’)