概要
コンテンツビジネスをどのように進めていけばいいかを丁寧に解説しています。
本書は特に、希少性の出し方について重点を置いています。
目次
まえがき
第1章 売れるコンテンツは3つの共通項を持っている
●「希少性」とは何か 共通項①
●「再現性」とは何か? 共通項②
●「市場性」とは何か? 共通項③
●完璧主義に陥らないようにする
第2章 あなたの希少性を見つけるための基本的な考え方
●希少性を出すための3つのドリブンとは?
●「仕入れドリブン」とは何か? 希少性を出すためのドリブン①
●コンテンツを仕入れと加工
●複数のコンテンツをフュージョンさせて希少性を生む
●レディメイドコンテンツにこだわらず手足を動かせ
●「実績ドリブン」とは何か? 希少性を出すためのドリブン②
●元手なしで実績を得る方法
第3章 コンテンツビジネスに不可欠な「あなたらしさ」とは?
●「MSPドリブン」とは何か? 希少性を出すためのドリブン③
●過去・現在・未来の自己紹介をする
●11個のキーワードを意識して具体的に書く
●「11のキーワード」を使うときの2つのコツ
●究極のMSPはあなたの「顔」と「声」
第4章 自己紹介の実践を通して学ぶMSPの見つけ方
●私自身のMSPドリブン実践
●MSPドリブン実践 幼稚園編 記憶を遡り特徴的な才能を見つける
●MSPドリブン実践 ――小学生編 比較による権威付けと適正メディアを選ぶ方法
●自己紹介に権威性を付ける比較理論
●子ども時代の性格から分析する「あなたの適性」
●MSPドリブン実践 ――中学生編 まずは買う側で結果を出そう!
●有料ノウハウを買って実践し、結果を出したエピソード
●身銭を切って結果を出した成功体験を思い出してみよう
●MSPドリブン実践 ――高校生編 戦略
●どうしても浪人したくなかった自分が立てた受験戦略
●選択と集中でコンテンツビジネスに挑もう
第5章 就活と転職活動を通して学ぶ「希少性」の見つけ方
●MSPドリブン実践 ――大学生編 19歳でコンテンツビジネスとDRMを始める
●あらゆるビジネスに必須のコピーライティングとの出会い
●コンテンツビジネスとコピーライティングの切っても切れない関係
●就活は超高額サブスクコンテンツの販売と同じ!?
●就活に必要な3つの要素
●就活とコンテンツビジネスに共通する3C分析
●就活でもコンテンツビジネスでもターゲットを決めて分析する
●就活もコンテンツビジネスも競合分析が重要
●MSPドリブン実践 ――メガバンク編 名乗りを上げて存在を証明せよ
●名乗りを上げて専門家として認知されるコツ
●自分の弱みを環境で矯正し、場所をずらして強みに変える!
●得意不得意の相対性とは!?
●MSPドリブン実践 ――転職活動編
●キャリアのABテスト 海外MBA&外資コンサル VS 実践マーケター
●ライフスタイルとコンテンツビジネスの切り離させない関係
●コンテンツビジネスの3大要素「希少性」のまとめ
あとがき
●追伸:きっかけを掴んだ方のために再現性と市場性を
売れるコンテンツの共通点
本書では「希少性」「再現性」「市場性」の3つを挙げています。
売れるコンテンツには、「希少性」「再現性」「市場性」という3つの共通点があり、それらすべてを満たしている必要があります。p13
その3つの中でも今回は「希少性」に焦点を当てて書かれていました。
希少性を出すにはどうしたらいいのでしょうか?
自分は人とは違う経験やドラマティックな体験なんてないよ…という方にこそ読んでほしいと思います。
希少性の出し方
希少性を出すための3つのドリブンが紹介されています。
drivenとは「~に突き動かされた」という意味で、転じて「~を元にして生まれた」という意味で使われるようになりました。
人やコンテンツに「希少性」を出すためには、どうしたらいいのでしょうか。まず、紹介したいのが3つの「ドリブン」です。p17
その3つのドリブンとは、「仕入れドリブン」「実績ドリブン」「MSPドリブン」です。p18
仕入れて売る、というビジネスで一番イメージしやすいのは物販だと思います。
しかし仕入れの概念はコンテンツビジネスにも共通しています。
世間で話題になっている本や、売れているセミナーなどを、よく調べてみてください。多くの本やセミナーには、実は元ネタがあります。p19
この元ネタに自分の経験や解釈を付け加えることで、あらゆるコンテンツは生み出されています。
あなたに最適な発信媒体
コンテンツビジネスはもちろん中身の勝負ですが、自分に合った発信媒体を選ぶことも重要です。
皆さんは何かをするときに、一人でやりたいタイプですか?それともみんなで集まってワイワイやりたいタイプですか?
一人で楽しむタイプ | みんなで楽しむタイプ |
---|---|
YouTube Voicy | WordPressのブログClubhouse |
本書ではそれぞれのタイプに応じて、適しているメディアが紹介されていました。
共通するのは「一人で楽しむタイプ」は、あらかじめ自分で作ったコンテンツを発信し受け手との交流はコメントに限られること。
「みんなで楽しむタイプ」はコミュニケーションを取りながらその場でコンテンツを作っていくこと。
本書ではClubhouseしか挙げられていませんでしたが、このようなタイプの人はライブ形式の媒体が向いているのではないかと思います。
このタイプの人は、YouTubeでもInstagramでもライブを通してコンテンツを発信するほうがストレスが少なそうです。
最近はX(旧Twitter)でもスペースができるようになりましたし、すでにアカウントがある方は仲のいいフォロワーが多い媒体を選ぶと続きやすいでしょう。
あなたの弱みも希少性
また、人と違うこと、と聞くと「人よりも優れた実績」のことを思い浮かべる人がいますが、必ずしもそういうことにこだわる必要はありません。「人よりもダメだった自分」だって、立派な人と違うことです。かつての自分はこんなにダメだったけれど、ダメだったからこそこういうことに気づけて、こういう風に成長できたというストーリーがあるなら、それは立派な希少性のあるコンテンツになりうる話です。ですから、ダメだったことも、面白かったことも、失敗したことも、すべてひっくるめて思い出してMSPドリブンとして発信していく方がいいでしょう。p65-66
※MSPとはMe Selling Propositionの略。自身の独自性のこと。
この部分はとても勇気をもらえたので、すべて引用させていただきました。
人と比べて優れていることだけが希少性ではありません。自分の恥ずかしくて情けない過去も、いつかは誰かの役に立つコンテンツになります。
コンテンツを発信できるような実績がないときの対処法
「Fake it until you make it」という考え方があります。つまり、「あなたがそうなるまでは、そうであるフリをしなさい」ということです。できるかどうかわからなくても、できるというフリをしていると、その通りの結果を手に入れられるようになるということです。p82
「今の自分には何もない。だから人様に教えられるコンテンツなんてない」と思っている方は、フリだけでも実践してみましょう。
しかしそうはいっても事実何もないんだからフリもできないよ…と思った方もいるかと思います。
3年前の私がそうでした。
でも行動することによって、フリができるようになります。
例えば私は「不労所得が欲しい!自動的に金が入ってくる生活がしたい!!」と切に願っていましたが、当然願うだけではお金は振ってきません。
この段階では不労所得で生活している自分が全く想像できないのでフリも難しい段階です。
しかし不労所得とは何かを調べ、自分ができそうなブログと電子書籍に的を絞って行動してきました。
すると私のブログを経由して誰かがAmazonで買い物をしてくれたんです。ASP口座に23円の売り上げが反映されました。
たった23円なんですけど、コンテンツを通して自動的にお金が入ってくる仕組みを体感しました。
この体験が「不労所得で生活している自分」のイメージを一気にリアリティあふれるものにしてくれたのです。
なので、フリもできない!というかたは自分の理想から何をすれば達成できるのかを考え、行動してみてください。
小さな成功体験があなたを支えてくれます。
どうありたいかから自分の理想を決める
最後にライフスタイルと商品というテーマを紹介させてください。
商品設計とライフスタイルというのは、かなり密接な関わりのある要素なので、コンテンツとその提供方法について考えるときには、「自分はどういうライフスタイルの人生を送りたいのか」ということを自分に問いかけることをおすすめします。そうすることで、自ずとあなたに最も合ったコンテンツビジネスのスタイルが見つかるでしょう。p92
年商6000万を達成し海外と日本で2拠点生活をされている実業家の方から教えてもらったのが「やりたいことではなく、ありたい姿から逆算するとうまくいきやすい」ということでした。
やりたいことはコロコロ変わってしまうから、ありたい姿からどんな仕事をやるか決めるというのです。
これは個人的にすごく腑に落ちました。
私の副業はブログからスタートしました。自分で書いたコンテンツが軌道に乗れば自動的に収益を生み出してくれるからです。自分の不労所得生活を達成するのに最適な方法を選んだと言えるでしょう。
しかし全く結果が出ずに挫折して、webライターの仕事を請け負うようになります。
ここから迷走が始まってしまいます。
webライターを始めると「レギュレーションが細かくて嫌だ」「担当のディレクターさんとソリが合わなくて嫌だ」「seo記事は書いててつまんないから嫌だ」と不満の嵐。
あるときseoライターを辞めたくて取材ライターを志します。
でもよく考えてみてください。
私が理想としているのは「働かずにお金が入ってくる生活」です。ライターの中で何を選ぼうとも、それは労働収入なんですね。
だからどんなにライターの仕事を頑張っても自分の理想は手に入らない。
愚かなことにライターを初めて2年経ったときにこのことに気が付きました。
目の前の不満から逃げたくてライターの世界でポジションを変えていったがために、自分のありたい姿を忘れて大きく遠回りをしてしまったのです。
皆さんはこうならないように「自分の理想」と今の行動が結びついているかを、時々チェックしてくださいね。
おススメしたい人
コンテンツビジネスをやりたい人
自分には珍しい経歴も経験もない、という人
自分の人生は失敗ばかりだと思っている人
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